キミとボクとエデンの林檎
メーカー 原画 シナリオ
ALMA CUBE / 木菟あうる 片桐由摩 / 玉城未悠 /
宙形安久里・DR2・山形安久里




総合点数 オススメ シナリオ CG BGM システム
90 50 5 10 15 10






誰のための女装なのか

 青葉と〜
青葉

茉理
 末莉の〜

茉理
  イケてない
 エロゲーレビュー〜♪

青葉
それじゃ今回レビューする作品だけどALMA「キミとボクとエデンの林檎」よ。例の大震災でこの作品を最後に活動が無期限休止となったから多少は注目されていたわね。
青葉

茉理
内容はおとボクに代表される主人公さんが女装して女子校に通うという内容ですね。絵柄的にも姉妹ブランドの看板絵師であるCARNELIANさんに影響を受けている方ですし(^^
そんな理由で購入した訳だけど結果的には色々と考えさせられる内容だったわ。
青葉

茉理
ちょうどシナリオの話も聞きたかったのでお伺いしたいのですがどんなところが考えさせられたんです?
まず女装モノって大まかに分けて2パターンあるわよね。1つ目は訳あって女子校に通うために女装するパターン。これはおとボク系の作品よ。2つ目は双子の姉妹や自分と似ている人間の身代わりとなって女装するパターンね。これがエデンの林檎に当て嵌まるわ。
青葉

茉理
言われるとこの2つのパターンに分けられますねー(^^
内容的にも傾向がその2つのパターンで分けられるものが多いわ。1つ目だとシナリオや雰囲気が意図的に作られていてしっかりしている作品が多いわね。例としておとボクなんてまさにそうでしょう? 

2つ目のパターンだと割合軽い雰囲気だったりエロ重視のものが多い感じだし。少なくてもシナリオで勝負する作品は少ない気がするわね(−−

青葉

茉理
そうすると今回のエデンの林檎は2つ目のパターンになりますね…従姉妹の琉奈さんの身代わりとして女子校に通う訳ですから。
という風に以前から分けて考えていたからエデンの林檎のシナリオには大して期待していなかったんだけど…まあ実際にプレイすると相当酷い有様だった訳で(−−
青葉

茉理
うわぁー・・・・・・・(;´Д`)  
まずもってメインである琉奈琴音シナリオの出来でほぼ評価が決まったようなものよ(−− 琉奈が歌えなくなった理由からして脱力モノ。しょっぱい理由の上に取って付けたようなラストもね…あれだけ大事とか言っていたクリスマス公演なんて結果が語られただけでCG1枚すらないのはどういう事よ!(−−メ
青葉

茉理
そうですよね…私もプレイしていてガッカリしましたよ。普通の作品なら力を入れても良いところなんですけど(^^;; 
琴音に至ってはダラダラとエッチしてたら終わった感じだし(−− でも何より気分を害されたのがもう一人の女装野郎の存在よ! 何なのあいつ?!(−−メ
青葉

茉理
私も驚きましたけど、それ以上に声がまんま過ぎて苦笑いしましたよ(^^;;
マジで死ねばいいと思ったわ(−−メ

わざわざ女装モノの作品を作っているのにその雰囲気をぶち壊すだけのキャラを投入する神経は理解出来ないわ。どうやら震災でゴタゴタがあったようだけどそんなのを理由にされても言い訳にもならないレベルだったわよ。

青葉

茉理
確かにあの人を登場させるくらいなら琉奈さんと琴音さんの三角関係をもっと描いて欲しかったですね…琴音さんとの許嫁の件もそうですし、琉奈さんと琴音さんの関係性も殆ど描かれていないから勿体ない感じがしましたし…。
メインの二人がこれだから残りの3人は話にならないレベルだったわ。特に酷いのが麻倉 かれんのシナリオね。なんでこのシナリオが最初から攻略できないのか不思議だったけど理由はプレイをしてハッキリしたわ(−−

このキャラだけ世界観を完全にぶち壊しにしているイレギュラーだから隔離されていたのよね…この作品の設定でどうしたらこんな突拍子のないシナリオになるのか聞きたいくらい意味が判らなかったわ。

青葉

茉理
う〜ん、私にもどうしてこういうシナリオになったか理解出来ませんね…かれんさんは他の方のシナリオには殆ど登場しないから余計に蛇足に思えてしまいますね。
シナリオは全体を通しても質のバラつきが目立つし特筆するべき点も少なかったわ。でも私が思うにエデンの林檎がパッとしなかった一番の原因って主人公にある気がするのよねぇ(−−
青葉

茉理
琉星さんはどちらかと言えば気の弱い男の子ですからね(^^;; 女装する切っ掛けにしても押しが弱かったのが原因ですし…。
やっぱり1つ目のパターンの作品と比べても主人公が女装する理由付けが弱いのが何ともね…それと女装する事にたいしての緊張感の無さもイマイチな理由だと感じるわ。おとボクと比較しても最初に愚図るくらいで後は普通に通っていて別に女子校の設定じゃなくても良いんじゃないの?って思っちゃうわよ(−−

それに学校に通っている時でも地の部分が出ていて全然女性らしくなかったのもイマイチな部分だったわね。それで誰も不審がらないという点も冷めてしまった部分も含めてね。

青葉

茉理
色々と残念な部分が目立っているのは惜しいですね、これで最後になるかも知れないのに…。
逆を言えば最後だからこんなグダグダな作品になった感じじゃない? 少なくても最後になるかもしれないって力を入れているようには思えなかったのが、ねぇ…(−−
青葉






シナリオ

 事実か知りませんが噂では当初担当していたライターさんが震災の影響で降板、あとを複数のライターさんが書いたらしいのですが確かにこの質のバラつきはその影響なんでしょう。通常の主人公女装モノとすると平均以下の出来。やはり主人公が女装する理由と緊張感の無さ、そして女子校の雰囲気の欠如は致命的でしたね。あとはやはり盛り上げる要素も少なかった点も評価を下げる理由でしょう。せめて琉奈琴音との関係だけでもしっかりと絵が描けていれば評価は随分変わったんだけどなぁ。

 私的に気に掛かったのは例の女装野郎と麻倉 かれんの扱いについて。前者は言うまでもなくわざわざ登場させる意味があったのか疑問に思う。特に琴音シナリオでの妊娠云々の行は頭痛がしましたよ(笑) そしてかれんシナリオのルート制限と内容も疑問に思ってしまう。明らかに世界観の違うキャラを登場させる意味が判らなかった。内容的には姉妹ブランドの影響を受けているとも感じたがわざわざ特別扱いする理由が無いだけに、本来なら琉奈あたりがこの扱いを受けるべきだと思うんだけどなぁ。


原画・CG

 原画を担当したのはCUBEさんという方らしいのですが、明らかにCARNELIANさんの影響を受けている絵と思いましたが悪くなかったと思いますしHシーンでもなかなかエロかったです。ただ、全体的にCGや立ち絵の少なさが実に勿体ない。Hシーンも回数は多かったけどバリエーションが少なかったので結局トントンといった感じだし、通常のイベントCGも少なくて満足できなかった点は悔やまれるところ。


音楽・BGM

 OPの「秘密仕掛けのapple」を歌った榊原ゆいさんは素晴らしかったですね。この楽曲を聴くだけでも価値はあったと思う。サントラも付属していてずっと聴いていましたよ。


オススメ度

 絵を目的に買うのならそこそこ価値はあると思いますがトータルで考えるとちょっとお高く感じてしまう。シナリオで買うのなら回避するのが吉。ぶっちゃけおとボクのような百合の雰囲気とかを味わうのならもっと別の作品を買うべきだろう。絵と主題歌目的ならそこそこお勧めできるかなといった感じ。

 震災の影響を考慮するのなら一度開発を凍結したチュアブルソフトのようにした方が良かったと思う。いずれにしてもそれが出来ない事情で突貫して作られた急造品というのが丸分かりの作品だった。


My Favorite's

 最初は琉奈琴音だと思っていたが結局誰もいなかったですね。

 絵は魅力的なのにキャラクターには魅力がなかったという良い例だったかと。如何に設定が大事かというのがよく判りました。




2011年07月11日 草薙静流




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