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Indigo ※全年齢作品 |
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| メーカー | 原画 | シナリオ | ||
| 半端マニアソフト | 秋雨前線 / kashmir / 蒼樹うめ / ミヨルノユメギ | 渡辺僚一 | ||
| 総合点数 | オススメ | シナリオ | CG | BGM | システム |
| 165 | 85 | 20 | 20 | 20 | 20 |
究極のコミュニケーション
| 青葉と〜 | ![]() 青葉 |
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![]() 茉理 |
末莉の〜 | |
![]() 茉理 |
イケてない エロゲーレビュー〜♪ |
![]() 青葉 |
| さて今回レビューする半端マニアソフトの「Indigo」を取り扱うけど、作品の性質上、ネタバレは問題ありなので伏せて話していくわ。 | ![]() 青葉 |
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![]() 茉理 |
この内容だとネタバレしてしまうと楽しさ半減ですからね…(^^;; という事で足かけ4年近くも開発していたIndigoなんですがプレイしてみるとかなり想像と違う作品だったというのが私の印象でしたが青葉おねーさんはどうでしたか? |
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| あえて体験版すらプレイしていなかったから本当に事前の情報がなかったから私も期待していた内容とはかなり違っていた感じね。それでも半端マニアソフトらしさもあって個人的には楽しめたわよ(−− | ![]() 青葉 |
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![]() 茉理 |
やはり特徴的なシナリオでしたからねぇ(^^ あらすじを簡単に紹介しますと、主人公の海保 一樹さんは6歳の時に殺人鬼に遭遇し、それ以来10年ぶりにその町に戻ってくると、かつての同級生だった桜野 真菜さんは殺人欲に悩み続けて自ら囮になってレイプ半を殺す計画を立てていたり、偶然知り合った片腕片足を失った少女の小野瀬 霧さんはそのショックから自暴自棄気味でした…そうしている内に町では連続殺人が起こり、Indigoと自称する夜でも昼でもない藍色の時間帯だけ存在できる人物達と遭遇する…というのが大まかなストーリーですね。 | |
| 正直、こう書いてもピンとこない説明よね(−− というのも視点的には海保 一樹と桜野 真菜、そして小野瀬 霧と複数名の視点による群像劇でしかも同じ出来事でも何度も行ったり来たりしているから結構グチャグチャになったわ(−− それと視点が完全に分離しているから何度も同じ場面を繰り返しプレイするのが辛かったわね。タダでさえ長編だったから尚更ね…。 | ![]() 青葉 |
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![]() 茉理 |
それで内容についてもネタバレ抜きで話すとちょっと難しいですね(^^;; 具体的にはIndigoが生れた経緯とか一樹さんが6歳の時に遭遇した殺人鬼との真実とか…。 |
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| あくまで個人的な意見だけど、ぶっちゃけIndigoの謎ってそれほど作品中には影響がない気がするのよねぇ…(−− | ![]() 青葉 |
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![]() 茉理 |
えっ?! そうですか?(;´Д`) | |
| というのも作品を通して語りたいことってよくある伝奇モノや異能モノと違って謎解き自体に重きを置いていないから。むしろ、それらを使ってライターの語りたいテーマとを徹底的に色んな側面から語っていた感じの作品ね。だから従来の良くある作品の様なものを期待していると逆にガッカリするかも知れないわ(−− しかも最後までプレイしたら結果よりもその過程に重きを置いているのが分かるから尚更ね。 |
![]() 青葉 |
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![]() 茉理 |
成程…なんだかそう聞くとスポーツっぽい感じの作品になっちゃいますね(^^;; | |
| 珍しく小娘にしては的確じゃない? Indigoという作品は全体的に『殺人』まみれなんだけど、「何故殺した」という疑問よりも「殺し合う」という過程に対してすっごいこだわりがある感じね。 | ![]() 青葉 |
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![]() 茉理 |
そういう事で言うと草田 勝太くんと桜野 真菜さんの考え方の相違って面白いですよね。勝太くんは青葉おねーさんの言う様に『誰かと真剣に殴り合いたい』という過程を重視していますよね。逆に真菜さんって『殺し』の過程が好きじゃなくて『爽やかに殺したい』という結果を重視していますからね(^^ | |
| この2人は比較すると面白いわね。何が面白いって最後になるとそれぞれが理解出来なかった価値観を理解していくのが描かれていた点ね。 | ![]() 青葉 |
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![]() 茉理 |
特に真菜さんがあれほど「美しくない」と嫌っていた『殺し合い』を理解していくのは見ていて良かったですね。カスパールさんとバルタザールさんの殺し合いを見て意味を理解したシーンは印象深かったです。 | |
| もはや言葉を重ねるだけでは伝えられないほど年月を重ねた2人が命を削って殺し合うこと自体がコミュニケーションだったことを理解していくというのは戦っている者同士でないと理解出来ないというのはスポーツに近いと思うわね。 | ![]() 青葉 |
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![]() 茉理 |
カトリーナさん達も言っていましたが、当事者の人達にすら分からないんでしょうね…だから殺し合うしかないんでしょうか? | |
| そういう事だと思うわ。勝太にしても体では『戦う』事に対して素直だけど心は決して『殺す』事に対して拒否反応があったしね。でも最後には体が裏切って心が『殺し合いたい』と望んでいるというのも面白かったわ。 | ![]() 青葉 |
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![]() 茉理 |
それも西居さんに負けなければ感じられなかったことですよね。それも戦って得られたコミュニケーションの結果ですからねー。 | |
| Indigoって全般的に誰かに言われて理解することよりもキャラクター自身が頃試合や戦いを経て自分で理解出来なかったことを理解していくというシーンが多いから説明し辛いわね(−− それで言うと西居 敏夫の存在というのは作品内では語り手としての役割になっていたわね。だから難しい展開や設定なども理解出来た感じよ。 |
![]() 青葉 |
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![]() 茉理 |
でも空の上のおもちゃもそうでしたが何も解決せずに終わってしまった最後でしたね…。 | |
| 殺人鬼が町中にウヨウヨいる状態だしね(−− 確かにスッキリしていないという意味では空ちゃに比べると爽快感は落ちるけど、テーマ性とかは上だったわね。プレイしていて色々と考えさせられることは多かったわ。 |
![]() 青葉 |
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![]() 茉理 |
そのテーマというのは『戦い続ける』という事ですよねぇ。 | |
| 生きているという事が戦い続けるというのと同義だしね(−− カスパールが一樹に託したのもそういう事だろうし、彼自身の殺人鬼を抑えることもそうなんだろうしね。 |
![]() 青葉 |
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![]() 茉理 |
流石に純愛モノのエロゲではないですから愛とか恋とかは無いんですけど、もっと人間の本質に迫ったテーマという気がしますね。 | |
| こういうテーマは好きよ。変なごまかしは効かないし、何よりライターの考えが割とストレートに感じられるからね。そう考えると18禁ゲーじゃなかったのは正解だったわ。まあエロゲ向きの絵ではなかった気がするけどね(−− | ![]() 青葉 |
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![]() 茉理 |
という事で語るのが難しかったIndigoでしたが楽しめたのは間違いないですね。 | |
| こればかりは実際にプレイしないと面白さは理解出来ないでしょうね。エロゲではないけど遊ぶ価値はあるわ。これは食わず嫌いして欲しくない作品だわね。 | ![]() 青葉 |
| シナリオ | ライターはサークルの看板でもある渡辺僚一さんの特色がしっかりと反映されていてプレイしてとても興奮出来ましたよw サークルを有名にした名作「空の上のおもちゃ」ほどクリア後の爽快感はなかったものの、そのテーマ性とそれに共感出来た評価で点数はそらちゃより上になりました。 最初に欠点を言えば群像劇の特性である多数視点によるストーリーで何度も同じ視点で物語を見せられるのは少しばかり辛かったですね。後半になると納得出来ますが序盤で何度も見せられると少しくどいと感じてしまった。そこさえ工夫したら本当に隙のないシナリオだったと思いますね。それでもシナリオが視点ごとに区切られていて進め方次第では飽きがこなかったと思います。 とはいえ個人的には『戦い続ける』という作品のテーマが終始一貫して貫かれているシナリオは好きです。最後までプレイすれば判ると思いますが作中で起きた出来事が何1つとして解決せずに終わっているのはこのテーマがあるからでしょう。それは結末を迎えても生きている限り『戦い続ける』事には変わりないからです。明確な終わりが提示されなかったのは結果よりもプロセスに重きを置いているからこそだと私は感じました。ラストで一樹の独白がそれの象徴だったと思います。カスパールから受け継いだIndigoの名と刀、そして内包された殺人鬼。これだけ思いものを背負いながらも決意した心の強さ=戦い続ける決意というのがしっかりと伝わってきました。 そういう意味で作品を見ると戦う事こそが1つのコミュニケーションとして成立しているのが分かります。それを判りやすく現していたのがカスパールとバルタザールの最後の戦いとそれを見守る真菜と霧、そしてイェルの3姉妹のやり取りですかね。もはや戦うことでしか伝えられない想いというものは確かになるんでしょう。それほど長い年月を彷徨った2人の決着のシーンは見物でした。 |
| 原画・CG | メインの原画家として参加された秋雨前線さんですがあまり馴染みのない方でしたが作品の雰囲気には合っている絵を描ける人とは思いました。18禁ゲーではないのでお色気シーンはありませんし、イベント絵も正直少なめ。その分、立ち絵で頑張っていましたが個人的にはもう一押し欲しかったですね。立ち絵で好きなのは西居さんとバルタザール、そしてスイップ・フォックでしょうか。特にスイップ・フォックが殺人鬼と化しているシーンとデレているシーンの落差で笑ってしまったw アレはなかなかのものでしたよ。 そして外伝シナリオで担当されている絵師が3人居ますが世間的には蒼樹うめさんが担当されていて注目していたと思いますがシナリオも含めるとちと微妙でしたね(^^;; しかし、それをカバーしていたのはkashmirさんが担当した外伝シナリオですね。そらちゃで一気に好きになった人なので思い入れがありましたが、シナリオの出来も含めてやはり良いと思えたのはこの人ですね。 |
| 音楽・BGM | 文句なくOPテーマ「蒼の行方」はムービーも含めて個人的2010年で一番出来の良い曲と言いきりたい! それ以外のBGMも水準の出来だし、EDの「Indigo」はしっとり歌い上げるバラード調でこちらも出来は良かったですね。 |
| システム・操作性 | やはりOPムービーの出来は屈指! 最近は代わり映えしないものが多くて飛ばす傾向にありましたが久々に心底格好良いと思えるムービーで満足度は高め。システムにしても使いやすくシナリオの見せ方にも工夫があって良かったと思います。 |
| オススメ度 | こういう言い方は好みませけどエロゲではないですしクセの強い作品なのは確か。それでいてスッキリしない結末なので判りやすいシナリオを好む人は避けた方が無難か。 しかし、格闘技やスポーツなどをしている(もしくはしていた)人、または好きな人ならおそらく楽しさの片鱗は伝わるのではと思います。判りやすく言えば某マンガの言葉でいう『肉体言語』だと思いますよ。殴ること、殴られることによって互いに会話している、意識を通じ合う、おそらくは当事者でないと真に理解し合えない極めて原始的かつ濃密なコミュニケーションをゲーム中に表現しているのではないかと私は思っています。 正直な話、お手軽にプレイして楽しめる作品ではないです。判りやすい惚れた晴れたのシナリオでもないです。真菜の言うように「スマートじゃない」です。汗臭く、血生臭く格好悪いです。でも、その先にあるのは互いに伝えたいという純粋な『想い』だけなんだなと感じました。ある種、不器用ながらもそれを必死に伝えようとする物語を堪能して欲しいと私は思います。 |
| My Favorite's | 誰か1人に絞るのはかなり難しいです(^^;; ある意味、登場人物それぞれに物語があり想いがある作品なので甲乙付けがたいですが、たまにはうら若き女の子ではなく疲れた豚…ではなく西居 敏夫をチョイスしときましょうか(何 彼が18歳の時に抱えた復讐劇に1つの決着を付けたという意味で多々良 瑠璃との再会と別れのシーンはかなりグッと来ました。年を取り、自分でも判らない感情で突き動かしていた復讐という気持ちに区切りを付けられたのは個人的にスッキリしましたね。針子さんが幸せになると良いんですけど(笑) |
| 備考 | 4年という長い制作期間で本当に出るか疑っていましたが無事に出て安心しましたし、待たされただけある作品内容にも納得。Indigoのリリースに合わせて初期作品の「冬は幻の鏡」もフリーソフト化されました。作品的な繋がりあるようなのでプレイしたら改めて評価を修正する予定です。 |
2010年09月11日 草薙静流