鍵っ子少女
〜陽射しの中のおるすばん〜
メーカー 原画 シナリオ
私立さくらんぼ小学校 みそおでん 苦魔鬼轟丸




総合点数 オススメ シナリオ CG BGM システム
165 85 25 20 20 15






暗い部屋、朝の光

 青葉と〜
青葉

茉理
 末莉の〜

茉理
  イケてない
 エロゲーレビュー〜♪

青葉

茉理
という事でレビューしていきますが実は先にクリアしていた「ラブラブル」よりも後にクリアした「鍵っ子少女 〜陽射しの中のおるすばん〜」を前倒ししてレビューしていきますね。
またロリゲーか(−−メ


そう考える時期が私にもありました。実際、最初はそうだったし。

青葉

茉理
ま、まあ色々と話題になった私立さくらんぼ小学校さんですから当然だとは思いますが…(^^;;
とはいえ前にプレイした「奥さまは○学生」が面白かったとウチのアフォが熱弁していて鬱陶しかったけど(−−

で、プレイした訳だけど…これロリゲーというかバカゲーだったわね。

青葉

茉理
鍵っ子少女はかなり変則的な作りになっていましたね。まず最初にエキストラシナリオからのプレイとなってひたすらヒロインの紫苑ちゃん(10才)に部屋の中のアイテムを使ってエッチな悪戯をするだけですからねw
まあエッチについては言わずもがなだからノーコメントにしておくわ(−− ただ、このアイテムを探すのはかなり難易度高かったわね。僅かなアングルの違いとか隙間をクリックするんだけど本当に些細すぎて判らなかったわ…。
青葉

茉理
それに組み合わせるのは2つのアイテムで見つけた段階でHシーンに入るんですけど1度見つけたアイテムはリセットされてしまうのは辛かったですね…20個以上あるだけに同じ事を繰り返すのは苦痛でした(;´Д`)  
本当に探すのは大変だったけど組み合わせによるHシーンは凝っていたわ。よくもまあこんな変態プレイを思いつくわねと変に感心したわよ(−− この辺は流石というべきかしら? 褒めたくはないけど。
青葉

茉理
そんな感じでほのぼの進んでいきますよねエキストラシナリオは。
でもそれだけじゃないのよね…明らかにダークな部分が鏤めていたからぞくぞくしていたわよ。何時これらが爆発するのか楽しみで…。
青葉

茉理
確かに開かずの部屋、何故主人公さんが風呂場に氷を絶やさないようにしているのか、紫苑ちゃんが学校に行っていないのか、母親の話に矛盾があったり異様に怯えたり…。
これらの伏線を活かしたのが次の本編な訳だけどガラッと雰囲気が変わったわね。ただのロリゲーが一気にシナリオ重視の作品に変化したから少し戸惑ったわ。
青葉

茉理
主人公さんの過去(?)話なんですがとてもじゃないですが同一人物には思えませんでしたね。トラウマを抱えて入ったばかりの大学で浮いてしまって色々と見ていて辛かったです…。
そして登場する紫苑もまるで別人ね(−− というかこの展開で気持ちのよい展開になることは皆無よね…。
青葉

茉理
それで紫苑さんの境遇が主人公さんの過去とまったく同じだったというのは皮肉ですね…その後の展開もプレイして辛いです。特に主人公さんがカラオケボックスでの告白とか胃が痛くなりそうで('A`)
主人公の言うように同じ境遇を経験したものでないと理解し合えないというのは真理ね。それは人種というより種族が違う物同士のコミュニケーションに近いんじゃない? だから壁越しに必死に会話をしている2人は通じ合ったんだろうし。
青葉

茉理
それでラストの展開ですからね…だからあの部屋は鍵がかけられていたんですね。
でもそこでまた矛盾がまた発生したんだけど。エキストラシナリオでは何もなかったのに本編のラストでは間違いなく部屋には『いた』訳だから。これはどういう訳なのかと思ったけど最後のエピローグで納得したわね。
青葉

茉理
・・・・・・というか意外というかまさか、という展開でした(;´Д`)  
何故エキストラシナリオだけナレーションが入っていたのか、話に矛盾があったのかというのが腑に落ちましたよ。
そうね、いないと思っていた人物が実際にはいて、いると思っていた人物が存在していなかったというのは思いつかなかったわ(−− 本編のクライマックスで主人公の記憶が曖昧に変わってしまった原因があの結末だったという事か…。
青葉

茉理
最後は感動的でしたね。記憶が曖昧だと思っていた主人公さんが実際には自分のこともちゃんと把握していたのは驚きましたねw たからこそ紫苑さんの魂が救われたことをあんなにも喜んだんでしょうね。
ロリゲーと思っていたらこんなにもシナリオ重視の作品だったとはね意表を突かれたわ。エキストラシナリオの印象と本編とでは真逆と言っても良いくらい違うから落差も相当だったけど何故そうなったのか、そうなってしまったのかという描写が色んなところにあって進めるのは楽しかったわ。ロリゲーという印象で回避するのが惜しい作品よこれは。
青葉

茉理
伏線の張り方もテーマ性にしてもしっかりと計算されていましたからね。ここまで面白い作品とは思いませんでしたが(^^

それでは最後に何かありますか?
まあ気になった点は1つ。あの『母親』は何処に逝ったいったのかしらね?
青葉

茉理
ぁ・・・・・・('A`)
記憶が違う主人公、本編最後に開かずの部屋から聞こえてきた声と叔母からの電話、そして業務用冷蔵庫・・・・・・これらから導き出される答えって。

鍵っ子少女はロリゲーでも泣きゲーでもなくサイコホラーなんじゃないのかと(−−
なんだか喉に刺さった魚の小骨のように気になるわ。

青葉

茉理
・・・・・・まさに日の光と暗い部屋が物語の随所にある作品でしたね。






シナリオ

 シナリオは専属ライターの苦魔鬼轟丸さんですが「奥さまは○学生」をプレイした時も感じていましたが実際には相当腕の立つライターさんですね。単純にロリゲーしか作っていないのに未だに枯渇しないアイデアもさることながらロリ作品の中で幅広く色んなジャンルの作品を作るというのは並大抵ではない。特に鍵っ子少女は思い切ってロリゲーとシナリオの部分を切り離しているのにも驚いたが、それでいて作品として成立させているのは純粋に凄い。

 今回はファンタジーとホラー要素も加わり一言では言い表せない作品に仕上がっている。脳天気に紫苑とエッチしていても何かしら伏線的なモノが絡みそれが後々効果を発揮している点である意味ミステリー作品としてかなり楽しめたのは大きい。どうやらこの作品の前に作られた「少女と世界とお菓子の剣」シリーズからシナリオ重視に傾倒していたようですが奥さまは○学生の純愛路線を引き継ぎながら多様性に富んだ内容になっていて楽しめました。

 あとシナリオ重視で重い展開の多い中でエキストラモードのナレーションに存在には驚きました。ただ単にツッコミ役や主人公と一緒にバカをやっているだけと思っていたらまさか・・・・・・という感じでしたから。まさに伏線という意味ではこれが一番効果的で肝と言えるでしょう。何故紫苑が『ボクっ娘』だった理由もハッキリして驚いたわw


原画・CG

 こちらも専属原画家となっているみそおでんさん。今ではきららで4コマ漫画も連載していますのですっかり有名になっていますがやはりロリを描かせたら魅力的ですね。作中のSDキャラも担当しているので楽しめて良いですね。Hシーンは作中のアイテムを使って色んなプレイをするのでバリエーションは豊富。やや特殊プレイが多いので好みは別れそうですが13パターンもあるので満足するでしょう。

 しかし今回のウリはHシーンや立ち絵に3Dを使っていること。Hシーンはそれほど効果的ではなかったですが立ち絵はとても良かった。紫苑の目がクリクリと動いたり大きくうなずいたり、ほっぺが丸くてプニプニしていたりと。何が言いたいのかというと、紫苑ちゃん可愛ぇぇぇぇぇぇぇっっっっっっっ!!!
音楽・BGM

 音楽もエキストラシナリオのほのぼのした曲から一転して本編での暗く重い曲は総じてクオリティが高かったですね。主題歌などはないので寂しいかもしれませんが内容が優れているので十分満足してしまいます。


システム・操作性

 やはり語らないといけないのはエキストラシナリオにおけるアイテム探し。この難易度の高さは相当なものですね。それに加えて一度入手したアイテムは組み合わせたモノ以外は全てリセットされるので何度も探す羽目になるのは大変でした。ストックして組み合わせを考えられたらもっと面白くなった気がしますけど。

 あと部屋の中の移動もイライラさせられました。特に苦労したのがアングルを変えるのにかなり苦戦したところ。例えばテレビ台にしても、ほんの些細なクリックの違いでテレビ台の左右からのアングルに切り替えられずに散々試すことになってしまった。あとはソファーの裏側とかね…あと難易度が高いのはキッチンとかPC台とか。ゲームソフトなんて普通に探していたら見つからないよ!(;´Д`)  下手するとPCモニターの設定如何によっては判らないかも…同人作品ですからクオリティ的には仕方ないとはいえノーヒントでは些か難しすぎる気がします。


オススメ度

 一見すると気軽に楽しめる作品なのにその実、内容は非常にヘビーな作品。単にロリゲーとしても楽しめるし、シナリオ重視の短編的作品としても楽しめる。そして両者を混ぜてファンタジーとホラーという要素を織り交ぜることによって1つ上の作品に仕上げている点も商業作品には見られないアイデアも楽しめるのは流石というしかない。

 何よりも今までのファン層も新規のユーザーにも楽しめる作りになっていて尚且つ新しいことに取り組んでいる姿勢は個人的に評価したい。少なくてもプレイして色んな驚きを味わえた点は今年の作品の中ではこれより勝るインパクトを持った作品は存在していない。その時点で良作以上の評価となった。


My Favorite's

 やっぱり紫苑しかいないでしょう。

 ある意味すごい悲しいお話ではありましたがその明るさには救われたな。だからこそエピローグでの展開には泣きそうになってしまった。主人公にょって救われた彼女が最後には主人公の魂を救った訳ですから。

 しかし本当の意味での結末は…本編最後での母親の叫び声と業務用冷蔵庫は暫く忘れられそうにありませんね…ちょっしたトラウマレベルです_| ̄|○

 常に明と暗が交差する物語は作品を象徴していました。





2011年09月06日 草薙静流







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