恋ではなく
-It’s not love, but so where near.
メーカー 原画 シナリオ
しゃんぐりらすまーと トモセシュンサク 早狩武志




総合点数 オススメ シナリオ CG BGM システム
110 65 10 15 10 10






確かに恋じゃねーわな

 青葉と〜
青葉

茉理
 末莉の〜

茉理
  イケてない
 エロゲーレビュー〜♪

青葉

茉理
さて今回レビューする作品ですがしゃんぐりらすまーとさんの「恋ではなく -It’s not love, but so where near.」です。

事前に公表されていますが、内容は恋愛作品ですけど攻略というか結ばれるのは主人公のお二人だけという潔い作品になっていますね。
こういう作品は「さかしき人にみるこころ」以来だったから割と期待していたのよね。それにライターが早狩武志というのも理由としてはあったわね。この人はここ最近評判になっていたし、唯一プレイした作品は「僕と、僕らの夏」以来だから9年ぶりのプレイになったわ。
青葉

茉理
さかここもそうでしたが結ばれる相手が決まっているというのは良いですよね。複数の攻略対象がいる作品って割と内面描写とかが疎かになりますしじっくりと恋愛を見たい時は最高の設定だと思います。
まあ確かにその通りよね。逆を言えばある程度手腕がないと上手く扱えない題材とも言えるわ。そういう観点でみると恋ではなくは面白かったと思うけど(−−
青葉

茉理
それでは詳しくお伺いしたいのですが、肝とも言えるシナリオはどうでしたか?
ぶっちゃけて言えば期待値が高かったから結果的に期待外れだったわね(−− 誤解のないように補足すると内面の描写とかは良いんだけど…とにかくクセが凄いのよね。プレイしていて1時間もすると疲れてしまうわよ…。
青葉

茉理
元々はシリアスな作品を多く手掛けていますから仕方ない気もしますけど…(^^;; 私もプレイしていてちょっとくたびれましたw
何というか全体的に緊張感を伴っているんだけど本当にそればかりだから息抜きできるところが殆ど無いのよね。以前も少し言ったけどシリアスな展開にほんのちょっとでも(笑)を入れると凄く引き締まるのよ。

でも恋ではなくってそういうのが無いから読み疲れてダレ易いわね。ひたすら相手に対する葛藤とかわだかまりを延々と続けていくから途中で飽きてしまうのよ。いくら実力があっても作品の構成的に3つのシナリオ+グランドフィナーレという4つのシナリオがそうなんだからウンザリするわよ(−−

青葉

茉理
同じ展開を何度も読まされるのは辛いですよね…さかここは同じ展開でも低価格作品ですしまだ納得できますよね。
比較すると価格的には納得できない作品よ。正直なところシナリオとか設定では満足できた部分って本当に少なかったわ…主題として映画を撮っている設定があるけど結局映画自体がどんな内容なのかもサッパリだけど一丁前に拘ったやり取りが多かったのも何だかなぁと感じたわ。

それでいて上辺だけの映画やカメラの説明がすっごく邪魔していたわね。流石にHシーン直前で延々とカメラの話をしていた時はキレそうになったわ(−−メ

青葉

茉理
映画という設定があまり活かされていなかったのは事実ですよね(^^;; 特に違和感を感じたのは扶(たすく)さんが尚人先輩ルート祐未さんに振られたら映画の撮影を放り出してさっさと帰ってしまった場面ですよ。気持ちは理解出来ますが部外者の人にまで手伝ってもらった上に離島までロケしに来てそんな事をするのは信じられませんでした…。
アレは酷かったわね。全てを放り出して2ヶ月も音信不通とか、そりゃ振られたって仕方ないだろうと。
青葉

茉理
さんは自分のルートではすっごく良かったから余計違和感を憶えますよね。
私が思うにもそうだけどメインの典史祐未も含めてキャラクタの魅力が全然無かった事が恋ではなくをつまらなくさせた要因のような気がしてならないわね。

特にメインの2人はねぇ…祐未はまだマシだったけど典史のガキっぽさはかなりウンザリしたわよ(−− 熱血漢という意味では悪くなかったけど過去を引きずりすぎてネガティブな発言ばかりしていてこれが主人公とかどうなのと思ったし、何よりも祐未と付き合う段階になっても消極的な姿勢ばかり目立っていたのも私には駄目だったわね。これだったらの方がなんぼかマシよ。

青葉

茉理
うーん過去のわだかまりが態度を硬化させているにしても消極的すぎですからね…。
あと個人的に気になったのはグランドフィナーレの展開ね。アレって良いのかしらと(−−
青葉

茉理
新キャラ2名が登場しますしね(^^;; うち1名は名前は出ていましたが残りは完全に初登場ですし。何というか色々と思うところはありますね。
確かにグランドフィナーレだったし綺麗に終わらせたけど蛇足感が凄かったわね。完全にifの話だったし、最初からそういうのが書きたかったのなら3つのルートなんて要らない気がするわ(−−

いずれにしてもダラダラと3ルートをプレイさせた上にそれらを無視したグランドフィナーレの存在は私的にはないわね。

青葉

茉理
ここは受け取り方で随分変わりそうですねろ。最後は綺麗に纏めたという方なら納得できるでしょうが…。
ま、少なくても恋ではなくで判ったことは早狩武志は完全な恋愛モノには向かないライターという事ね。素直にシリアスなお話のついでに恋愛を各程度には楽しめると思うけど今後こういう作品はご免被りたいわ(−−
青葉

茉理
という事で今回のレビューは終了させて頂きます。次回をお楽しみに♪






シナリオ

 シナリオにおける最大の不満点はテキストのテンポの悪さでしょう。早狩武志さんは独特の文体でクセの強い人なのは知っていますがこんなに重苦しいテキストなのはちょっと辛いですね。しかもシナリオ自体もボリュームがあるから尚更テンポが悪い事がプレイするのに障害になってましたよ。せめてメイン以外のキャラがもう少し盛り上げる展開でもあれば良かったんですがみんな一様に陰鬱なキャラばかりで…せめてもの救いは好佳ぐらいしかいなかったのはなぁ。

 あと折角の映画を撮っているという設定も活かし切れていなかったですね。その割にカメラの蘊蓄とかは頻繁に入っていますが、逆にそれが鬱陶しいくらいで。Hシーンのテキストよりも明らかに多い蘊蓄には辟易。だったら最初から映画の設定なんて要らなかった気がしてなりません。映画の内容にしても小学生の朋子が考えた内容にしてはあまりにも老けている似つかわしくない物でしたし第一面白くないというのが問題。そもそも肝心の映画に対する熱意というものも女に振られたら放り出す程度の代物なんだから当然なんでしょうね。

 しかし本当に典史祐未の二人にはガッカリさせられましたよ。こういう重苦しいシナリオだからもっと大人びたキャラだと思っていたら単なるガキだったとは…特に典史はシナリオ重視の作品に似つかわしくない消極的なキャラだったのは残念。何かにつけて逃げようとする姿勢は失笑しましたよ。何故祐未が惚れているのか理由が判りません。比べるまでもなくさかここの二人とは雲泥の差でした。


原画・CG

 原画はトモセシュンサクさん。私は初めてプレイしたのですが絵は綺麗でしたね。ただ…綺麗なんですが軽いんですよね絵が。物語の舞台が冬の東北地方という事で背景がモノクロで重たい絵ばかりなのでキャラクターが浮いてしまっている感じ。シナリオも重いので尚のこと浮いてしまっているんですよね…それとバリエーションの多い絵を描ける人ではないのかな? 中途半端な汗を入れるような立ち絵があるのもより一層軽くしている感じでした。

 それとHシーンについてはかなり不満足。さかここのような濃厚なHシーンを期待していたらすげーアッサリしていて吹きましたよ(笑) ヒロインが1人しか居ないのにこんなHシーンで満足できる筈がありませんよ。しかもHシーンの直前に延々とカメラ話をしていたりして萎える展開ばかり。私は少なくてもカメラの話を聞いて興奮する性癖は持ち合わせていないので納得できなかったですね。流石に1人のヒロインでHシーンが10もないのはねぇ…。


オススメ度

 何度も書きますがさかここのような作品だと思うと痛い目に遭います。内容は全くの別物と言わざるを得ない。少なくともさかここのように互いに競い合って恋を育むタイプの作品ではないのは確か。

 何より私がこの作品で合わないなと感じたのが第三者を絡めないと自分自身の気持ちにすら気づけないような主人公やヒロインは好きではないという事でしょうか。おまけに必ず第三者が振られる展開になるだけにスッキリした気分にはなりません。主人公にしても自発的に告白もしませんし煮え切らない態度にはウンザリします。

 単一のヒロインしか攻略できないことを考えると非常に割高感の強い作品ですがライターの個性が出ているという意味では楽しめるかなと。出来ればちゃんと完成した映画を見られればまた違った評価も出来るんですがねぇ…。


 
My Favorite's

 あえて挙げるなら屋野 好佳ですね。

 ぶっちゃけ彼女がいなかったらこの作品の評価はストップ安ですよ本当に。我が侭揃いのキャラばかりで彼女のフォローや明るい雰囲気で辛うじて持った作品と言えるでしょうね。祐未なんぞより魅力的なのに攻略できないって…。





2011年08月02日 草薙静流







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