恋神 ‐ラブカミ‐
メーカー 原画 シナリオ
PULLTOP 八島タカヒロ / 基井あゆむ
/ 田口まこと
木緒なち / 阿羅本景 /
御剣ヒロ / 田中天 / 北川晴




総合点数 オススメ シナリオ CG BGM システム
110 65 10 15 10 10






みんな知ってる? 日本神話

 青葉と〜
青葉

茉理
 末莉の〜

茉理
  イケてない
 エロゲーレビュー〜♪

青葉

茉理
はいはい皆さん今日は。今回レビューする作品はPULLTOP「恋神 ‐ラブカミ‐」ですね。デビュー当時からメーカーの看板作家だったたけやまさみさんと椎原さんが抜けた後の最初の作品だけに注目していましたけど、どうだったんですか?
まず私が言いたいのはPULLTOPにしては珍しく既存の設定を元にした作品だった事よね。しかもそれが日本神話というのが作品的な評価に影響があったのは間違いないわね。
青葉

茉理
こう言っては何ですけど日本神話って意外に馴染みがないですよね(^^;; ギリシャ神話とか北欧神話をベースにした作品は結構ありますが…。
恋神の評価する上でそれは割と重要になっていたわ。しかも「知っている」から面白いわけではないというのが今回判ったのは収穫だったと思うわね。詳細は後で語るとして最初に作品の感想を述べたいと思うんだけど、改めて色々と考えさせられた作品になったわね。
青葉

茉理
最初にたけやさん達の離脱した話がありましたが、偶然なのでしょうがデビュー作の「とらかぷっ!」と設定は似ていましたよねw 神様が突然現れてお祭り騒ぎになるっていう部分は殆ど同じでしたから。
でも最終的にはかなりというか、殆ど別物と言っても良い作品になったわ。これは今のPULLTOPがデビュー当時と方向性が変わってしまったということの結果なんでしょうね(−−
青葉

茉理
確かにとらかぷっ!はゲーム性とシナリオですっごく楽しめた作品でしたけど、恋神は良くも悪くも普通のADV作品でしたね。
それがトータルで見た時の最大の不満点よね(−− 
ここ最近頓に感じていたのがPULLTOPというメーカーが普通のエロゲメーカーになりつつあるという点なのよ。

青葉

茉理
…言われてみると今までの作品に比べたら明らかに変わっている部分はありますよね。
特に恋神で言えば、メーカーのカラーだった主人公の熱さが消え失せてしまっていたのが私にはちょっとショックだったわ(−− ある意味傍若無人に突っ走る主人公が好きだったのに今回の恋神の主人公は結構ガッカリしたわ…。
青葉

茉理
確かに何で江戸っ子口調なのか判りませんでしたよね(^^;;
それなりに行動力があったけど最終的には他人(神様)頼りだったのは本気で失望したわ…しかもシナリオによってはかなり性格が変わってしまったのも私はちょっとねぇ・・・。
青葉

茉理
サクヤさんのシナリオでは他のシナリオとは全然違いましたからね(^^;; 何でこんなにスケベなキャラクターになっていたんでしょうか…?(;´Д`)  
以前の遥かに仰ぎ、麗しのは意味があってああいう性格が違っていたからね。今回の場合は完全に整合性が取れていなかったからね…(−−

そういう事も含めて恋神という作品は今のPULLTOPの現状を表わしていると思うわ。

青葉

茉理
こういう言い方はしたくないですが、今回の恋神の設定は以前ならもっと上手に活かせた気がしますよね。なんだか元の設定に沿った作品を作ろうとして逆に矛盾を生じたしまった気がしてなりませんよ…。
まさにその通りだと思うのよ(−−
最初に『設定を知っているから面白いという訳ではない』といったのがそこなのよね。

正直に言えば私は日本神話にそれほど詳しいわけではないわよ。精々アマテラスとかスサノオとか天ノ岩戸ぐらいしか知らないわ。

青葉

茉理
日本に生れてこう言っては何ですけどマイナーですからね…ちゃんと説明できる人って少ないと思います。
割と戦国時代の武将とか三国志をモチーフにしている作品は多いけど、そういうのはあくまで設定を借りているだけで殆ど別物と言っても良いくらいなのに、PULLTOP変に生真面目に作りすぎて返って詰まらなくなってしまった感があったわ(−−
青葉

茉理
反対に初めて知った部分もありましたから一概にそうとは言い切れませんが、サクヤさんやイワナさんの設定なんて普通の人は知らないでしょうね(^^;;

こういう設定って情報量が多いと『実際と違う』と言われますし、逆に少ないと『マイナーすぎて判らない』と言われてしまいますし難しいですよね…。
この場合も一緒よね。マイナーとはいえ古事記や日本書紀を知っている人にとっては明らかに違和感を憶えるところはあるでしょう、例えばツクヨミとかね。反対に知らない人にとってはサクヤイワナのエピソードには馴染みがないと思うし。

ある意味マイナーだからこそ設定として使う面白さがあったとは思うんだけど恋神は完全に活かし切れていなかった感じよねぇ。折角、神話に登場する神様がいるのに内容が普通の学園モノのエロゲになってしまっているのはガッカリだったわ(−−

青葉

茉理
先程も話に出た一番メジャーなエピソードの天ノ岩戸も共通ルートで出てしまった上に言うほど盛り上がっていませんでしたからねぇ…(;´Д`)  
冒頭でとらかぷっ!と設定が似ていると言ったけど、最大の違いは作品が持っている熱量のようなモノが全然違うわね。こう言っちゃ何だけどテキストに『熱さ』が全然感じられないのよね(−− 

とうせ無茶苦茶な設定ならシナリオもそれに準じて突拍子もない感じにしたら面白かったと思うんだけど本当に普通の学園モノなのよ。だからといってシナリオ重視になっているかと言えば違うし、なんとも中途半端な作品だったわ。

青葉

茉理
キャラクターは皆さん魅力的とは思いましたけど活かし切れていない印象はありましたよね…神様という設定にしても普通のADVにしてしまうとこんな風になってしまうんですね。
特に今回の恋神は恋愛面が強く出ていたから尚更そう感じたわね。主人公は口癖以外はPULLTOPらしい主人公だったけど肝心のシナリオが完全に殺してしまっているわ。オチも先に判ってしまうのが多かったし、最後はシリアス展開で終わるパターンになってしまっているのも少しばかり安直だったわ。
青葉

茉理
作品的にはしっかり作られているんですが、内容があまり特筆すべき点がなかったというのは惜しいですよね。
これから藤原々々ラインとこのラインの2つでやっていくのだとしたら不安が残るわね。私としては今後もPULLTOPらしい作品を作って欲しいから頑張って欲しいわね。
青葉






シナリオ

 PULLTOP作品として過去最大の5人体制のライター陣でしたけどそれを活かせていたかと問われれば疑問が残る内容でした。日本神話を設定として作っている割にそれらしいシナリオは少なく日本神話目的でプレイした人は少々肩すかしを食らう内容だったんじゃないかなぁ。逆に知らない人にはどこら辺が日本神話のエピソードなのか理解出来なかった気がします。

 あと気になったのは主人公の北里 颯太の口癖。八島タカヒロの伝統に則って前向きでなかなか良い主人公とは思っていましたが、その口癖である江戸っ子口調には首を傾げてしまいましたね。別に東京が舞台というわけでもないのにやたらと連発されるとややウンザリしましたね(;´Д`)   それとシナリオによって随分と性格が変わってしまっているのが気になりました。特にサクヤシナリオでは完全に抜きゲーの主人公のように事ある毎にエロいことしか考えていないのはなぁ…。


原画・CG

 メイン原画は八島タカヒロさんでしたが個人的に立ち絵とイベント絵の差はかなり気になりました。立ち絵の豊富さは流石と言うべきとは思いましたけど、肝心のイベントCGになるとガラッと絵柄が変わってしまいました…個人的には立ち絵よりイベント絵の方が魅力的。立ち絵はバリエーションの多さに比べると単調でしたね。

 あとHシーンはかなり良かったと思いましたね。PULLTOP作品はそれほどHシーンは多くないんですが、恋神は大体1キャラ3つから4つあり1回当たりのシーンも濃厚で良かったですな。


オススメ度

 ハッキリ言うとあまりお勧めできませんねぇ…設定がともかく中途半端なので日本神話というモチーフが活かし切れていないのが残念でならないのと、今までの作品に比べると方向性的にぶれてしまっていて普通のADV作品になっている点がデビュー以来のファンの私としてはもっとハチャメチャに楽しめる作品だったら良かったなと思います。

 作品自体は完成度は高いのですが如何せん内容的に特筆すべき点がないのが勧めにくい理由ですね。これを勧めるなら他のPULLTOP作品を勧めたいと思います。あえてとらかぷっ!を未プレイなら一緒にプレイして比較すると面白いかも知れません。


My Favorite's

 そりゃ勿論セックスシンボルの神様、豊草 イナリでしょう。

 本人は豊満ボディなのに初心でめっさ奥手な年上というのは良かったですねぇ。何よりシナリオがヒロイン中最も楽しめたという点が大きかったですね。特にひなたとの三角関係がエピローグまで続いているのもPULLTOPらしさが出ていましたね。




2010年11月17日 草薙静流




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