処女はお姉さまに恋してる
〜2人のエルダー〜
メーカー 原画 シナリオ
キャラメルBOX のり太 嵩夜あや




総合点数 オススメ シナリオ CG BGM システム
140 75 15 20 15 15






サブタイトル負けしてしまった続編

 青葉と〜
青葉

茉理
 末莉の〜

茉理
  イケてない
 エロゲーレビュー〜♪

青葉
明けましておめでとう愚民ども。
青葉

茉理
新年のっけから飛ばしてますね(^^;;
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いしますね♪
じゃあ早速レビューに入るけど、今回取り上げるのはキャラメルBOXの出世作の続編にあたる「処女はお姉さまに恋してる 〜2人のエルダー〜(以下、おとボク2と略)」よ。
青葉

茉理
前作は以前レビューして高評価だったように女装主人公モノの先駆け的作品でしたからね。その続編でしたから注目されても不思議ではなかったですよね。
まあ、あのレビューは総じて甘めに評価していたからね(−−
流石に続編ではかなり厳しく評価させてもらったけど…色々と考えさせられた作品になったわね。特に『続編』という言葉の意味をね。

青葉

茉理
なかなか深そうなお言葉ですね。それではまず私がプレイした感想を言わせて頂くと前作の「処女はお姉さまに恋してる(以下、おとボクと略)」をなぞったようなストーリーでしたね。前作をプレイしていたら懐かしく思えますし、プレイしていなくても楽しめるようになっていたと思います。
そう、まさにその通りだったわね。完成度の高いシナリオだから悪くはないんだけど、私にはウンザリするぐらい退屈なシナリオだったわね(−−
青葉

茉理
た、確かに同じシナリオをプレイしている錯覚に陥る時がありますから気持ちは理解出来ますよ…(^^;;
それもあるし私が気になったのはおとボク同様ファンタジー設定に頼ってしまっていた事ね。千歳が登場した時は「うわぁ…」と口から漏れちゃったわよ(−−
青葉

茉理
展開的にはおとボク高島 一子さんと一緒でしたからね…。
ぶっちゃけおとボク2の評価ってこの時点で殆ど決まってしまったようなものよ(−− 素材的にはおとボクより良くなっているのにシナリオが全く良くなるような努力をしていなかったのには本気でガッカリしたわね。ただ前作を懐かしむだけの目新しさ皆無のシナリオで騙されるほど私の目は腐っていないわ。
青葉

茉理
シナリオについては前作と内容的にも構成的にも似てしまっていたのは確かに褒められたものではない気はしますね。プレイしていて少し退屈に感じたのは共通シナリオが長くて個別シナリオが短かったこともおとボクと同じだったというのは改善して欲しかったですね(^^;;
そういう意味ではキャラメルBOXは全く進歩していないのよねぇ。昔からシナリオが弱点なのに解消できていない点は褒められたものではないわ。

それとおとボク2でシナリオ以外にもう1つ気になったのはサブタイトルなのよ。

青葉

茉理
というと「2人のエルダー」ですか?
文字通り生徒の代表たるエルダーに選ばれた主人公(男)の妃宮 千早『騎士(ナイト)の君』と呼ばれている七々原 薫子を指して言っているんだけど、ハッキリ言って薫子の存在って必要なかったと思わない?
青葉

茉理
というよりも千早さんの印象が強すぎて完全に喰われてしまった感じでしたね…。
サブタイに『2人の〜』とある以上、対等とか互角にあるべき存在なのに片方が負けてしまっているのではまさにタイトル負けしてしまっているのよね。お陰でますます善作と似た印象しか受けなかったわ(−−
青葉

茉理
作中では視点が入れ替わったりしますけど普段から一緒にいるから入れ替わってもさほど活かされている印象もなかったですよね。
キャラクターのスペック的に完全に負けているし、対立軸もないから何のために視点を入れ替えているのかも疑問よね。早い段階で薫子千早に対して降伏してしまってからは本気で見所が無くなってしまったのよね(−−
青葉

茉理
こうなってしまうと本当におとボクと変わり映えしなくなってしまいますね(;´Д`)  
全体的な印象は前作と変わらなかったけど、内容的には繰り返しプレイだから評価は低めになってしまうのは致し方ないわ。続編だからこそ目新しさや進化したモノを見たかったけど残念だわね…。
青葉






シナリオ

 シナリオで感心すべきところは殆ど無かったです。前作とほぼ似たような展開は正直飽きてしまったなぁと。中で酷いと感じたのは千歳でしょうね。水泳の授業を乗り切る展開まで全く一緒というのは…個人的には過去のトラウマを乗り切るという展開にしたかったのは理解出来るが、残念ながら上手とは言い切れなかった。最後までファンタジー設定に頼ってしまうあたりライターの実力が伺えるというものです。

 そしてネックとなるのが共通シナリオの長さと個別シナリオの短さでしょうね。前者はおとボクをプレイしているかによって変わりますけど後者はかなり物足りなさを感じてしまったな。テーマとして両親との問題があるのにああもアッサリと解決していくのは…そしてエピローグなんておとボク同様にとんでも展開なものが多くて辟易してしまったなぁ…。

 それでも水準の評価を下しているのは主人公の妃宮 千早が凄かったから。何が凄いって演じている声優の菜ノ花さくらさんの演技がですよ! だって男性と女性の声の使い分けが物凄いレベルで一瞬にして女性の千早から男性の千早に切り替える時なんて鳥肌モノでしたよ。あと女性の千早で凄んだ時の演技もゾワってくるくらいの怖さがあってそれだけでも見る価値がありましたね。


原画・CG

 言うまでもなくのり太さんが原画担当でしたがおとボクからさほど変わっていない印象ですからほぼ完成されていると見るべきでしょう。おとボク2ではサブキャラもしっかりと描き分けられている点も前作から改善されていましたね。

 しかし改めて見たら胸の形がアレ過ぎて笑ってしまったw まさに風船を入れたような形なのでHシーンでは全然興奮できませんでしたね(ぉ 元々少ないシーンでしたが胸を見ただけで萎えてしまったですね。


オススメ度

 個人的に女装モノのパイオニア的作品の続編ですが今となっては目新しさはなく、シナリオ的にも見所がなかったというのが正直なところ。特に前作に思い入れが強いと逆にガッカリ感が強いのではないかなと。流石に新しい展開に乏しく今となっては当たり前になりつつある女装モノにおいては没個性ですね。ですので初めて女装モノ作品をプレイするには丁度いいですね。

 それでも少ない見所として妃宮 千早の演技は本当に必見。声優さんの演技が凄いと思えた数少ない作品だけに是非とも見て感じて欲しいです。


My Favorite's

 ここまで来たら主人公の妃宮 千早になってしまうでしょう。

 完璧超人だけど毒があったり引きこもりという過去があったり、母親や千歳との因縁などエロゲの主人公とは思えない設定の多さは凄かったけど中の人の演技も含めてエルダーらしさもあって良かったなぁと。個人的には自分自身でどんどん女性らしくなっていって自覚した時に落ち込むところですねw


備考

 やはり勿体ないと感じたのは『2人のエルダー』というサブタイトルを活かせなかったこと。私は薫子千早が対立していく展開にして欲しかった…2人が事ある毎に対立し友情と愛情を深めていくような百合的展開になればもっと面白かったと思うんだけどなぁ。少なくとも千早の設定ならもっとそういう展開になったはずなのにファンタジーに頼ってしまったのは悔やまれます…。




2011年01月10日 草薙静流




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